ハワイ旅行記 Sept.2006 1日目

● セントレアからホノルルへ

 今回は、セントレアまで自家用車で行くことにしました。名古屋高速ー知多半島道路経由で約40分。セントレアの駐車場はとても広く、遠くに停めた場合は動く歩道を利用できるにしても、かなりの距離を歩かなければなりません。ここで強い味方がネットでの事前駐車場予約。このおかげで、最も近い場所に停めることができました。

 先月のイギリスでのテロ未遂事件以来、イギリス・アメリカへの航空機には水やジェルの機内持ち込みが禁止されるなど荷物検査が厳しくなっています。そのために手続きに時間がかかることを見越して3時間前に空港に。ところがJALのチェックインカウンターはがらがら。待ち時間無しでチェックイン。eチケットを見せて搭乗券をもらいます。マイルもここで入れてもらいます。eチケットは自宅のプリンターで印刷しただけのものですが、航空券の替わりになるので旅行中携帯しなければなりません。

 預け入れ荷物に鍵を掛けると、アメリカ便では必ず鍵を開けて調べられるようです。鍵が開かなければ壊して開けるそうです。しかしアメリカ航空局の認可を受けているTUMIの鍵は、空港にマスターキーがあるので、壊されることなく開けられるとのこと。多少不安はあるものの、TUMIのバッグに鍵を掛けて預けます(結果、行きも帰りも壊されることなく開けられていた形跡がありました)。

 時間はたっぷりあるので空港のお楽しみ、ゴールドカード・ラウンジへ。今回、行きはWEB悟空のエコノミーなので、出国審査前のラウンジしか使えません。しかしこのラウンジでも十分くつろげます。静かで、お菓子も豊富で、もちろんビールも飲み放題。

 出国審査で時間がかかるといけないので早めにラウンジを出ます。しかしその審査も至ってスムーズ。夜遅い時間帯なので乗客が少ないせいでしょうか。出国審査後に免税店がありますが、ここで買った香水でも、ハワイやグァムを含むアメリカ便には持ち込みができないので注意が必要です。

 さてハワイまでは約8時間の旅。エコノミーの座席は狭い。しかしほぼ満席の機内にあって、運良く隣が空いていました。これで随分楽になります。エコノミーの良いところは(こんなことを言っては失礼かもしれませんが)CAが若くて可愛い、という点でしょうか。ビジネスクラスはもちろんベテランさんなので安心感はあるのですが……。思わず名札を見てしまう。「ミンク」?。そういえば確かにちょっと日本語が拙い。「どこの国の方ですか?」と英語で聞いてみた。「タイランドです。タイにいらっしゃったことはありますか?」「いいえまだです。行きたいと思っていますが」「ぜひどうぞ(ニコッ」……
ミンクたん萌え〜(笑

 などと言ってる間に到着。朝9時半です。入国審査では指紋のスキャンをさせられますが、何の質問もなく通過。日本人はどこでもフリーパスのようですね、ま、特にハワイはそうでしょう。

 空港を出たところに私たちの名前を書いた看板を持った人が立っています。あらかじめネットで「空港ホテル間リムジン送迎」を申し込んであったのです。せっかくのハワイですから贅沢ですが8人乗りのリムジンに2人で乗り込みます。ホテルまではたった20分で着いてしまいますが。運転手に$10チップを渡します。ハワイにはリムジン業者が多々ありますが、私の利用したのは「ホノルルシティリムジン」という会社で、日本語メールで何度か質問できたし、他より安いし、運転手も感じよいし、無料オプション観光あったりで良いです。

    

 ホノルル空港にて                          リムジンの座席

● ホテル・ハレクラニ

 初めてのハワイ。宿泊先に選んだのはハワイのみならず
全米ナンバーワンのホテルとの誉れ高きハレクラニ。ハレクラニとは天国の館という意味らしいです。ワイキキビーチの西の端に位置するこのホテルはワイキキの喧噪からは壁一枚隔たっているような印象です。

 午前11時頃に到着。車寄せからエントランスにかけては特にゴージャスな雰囲気はなく割と貧弱。入り口を入ってすぐにこぢんまりしたレセプションがあります。アーリーチェックインをリクエストしてあったのですでに部屋は用意されていました。海とプールが見えるゲストルーム。ハレクラニはスイート以外は同じ作りで、ただ眺望の違いだけで値段が決まっています。

 陽気な客室係に連れられて部屋に行き説明を聞きます(英語)。数字よりも広く感じる部屋です。天井も高く、壁もがっちりしています。内装は白を基調として明るい。ベッドはクイーンサイズが二つで広々としたツインです。クッションはやや柔らかすぎるほどふかふか。カーテンの代わりに白い木製の引き戸があり、庭とその向こうにプールと青い海が見えるラナイがあります。ラナイには椅子とテーブルが2個、さらにラウンジチェアーがあり広々としています。

 テレビにDVD/CDが付いておりスピーカーはしっかりした低音の柔らかい音を鳴らします。ハワイアンのCDが置いてあり、宿泊中はこれをよく聞いていました(帰りには同じCDをお土産に買いました)。冷蔵庫には無料のミネラルウォーターと無料のジュースが入っています。ミネラルウォーターはリクエストすると数本は無料で持ってきてくれます。

 ベッドルームとバスルームの間にはクローゼットがあり、これらも木製の引き戸で分けられていますので、引き戸を開けるとバスタブから海を見ることもできるという作りになっているというわけです。

 バスルームも白を基調とした明るい作り。バスタブと別にシャワールームがあります。トイレも分かれています。アメニティはハレクラニオリジナルでいい香りがします。ずっしりしたバスローブがかかっています。

 しばらくすると、ウェルカムフルーツとチョコレートが運ばれてきました。パパイヤにレモンを絞って食べるとさすがに南国のおいしさでした。

 ハレクラニの建物は外から見るよりも中の方が立派です(その逆だったら嫌ですね)。建物も調度品も古いのですが、元が立派な物なので古くても気にならないんです。例えば部屋の壁の立派な鏡。年季が入って味があります。光速インターネット接続は当たり前。それからハレクラニは全館禁煙となりました(ハワイではもうほとんどの場所が禁煙です)。

 ホテル・ロビー                     ベッドルームからラナイを見る

ラナイからプールと海を見る

 他の部屋のラナイも見えてしまうのが難点か        ふかふかのクイーンベッドが二つ

 明るい洗面台、良い香りのアメニティ              独立したシャワールーム 

 テレビとDVD、意外に音の良いスピーカー           ウェルカムフルーツが嬉しい

 一段落ついたところで時差ボケにもかかわらずさっそくプールに向かいます。ハレクラニのプールでのんびり過ごすことこそは知る人ぞ知る憧れのバカンス体験なのですから。プールにはライフセーバーの資格を持つスタッフが数人常駐しています。椅子あります?と声をかけると、ふかふかクッションのプールサイド・ベッドに新しいタオルのカバーをかけ、バスタオルを貸してくれます。白人やら日本人らしいゲストでそこそこうまっているベッド。持ち寄った本を読んだりドリンクを飲んだり眠ったりしています。

 プールサイドには塵一つ落ちていませんしプールの水は透き通っています。プールの底にはカトレアが描かれています。これはイタリア製のガラスタイル125万個で描かれているものだそうです。夜にはライトアップされて幻想的です。プールの水は少し塩分が含まれており溺れにくいように工夫されています。プール係により日夜清潔にメンテナンスされてます。
なんて至れり尽くせりのプールなんだ!

 気分良く寝そべっているとにこにこしたプールスタッフのお姉さんがご用聞きにまわってきます。何か飲み物はいかがですか? そこで私たちはCoffe Toffee Frappe (エスプレッソとチョコレートとホイップクリームのノンアルコールカクテル)$6とLe Mint Mojito(シャーベットのレモネードとラム酒とミントのカクテル)$8を注文しました。うーん美味い。代金は部屋付けにします。うとうとしたり、プールで泳いでみたり、すぐ外のビーチに出てみたりしながら過ごしました。ハレクラニのビーチは小さくて人もまばらです。砂浜づたいに隣のビーチに行けばそこはシェラトン、ロイヤルハワイアン、さらにはワイキキの長いビーチにつながっています。

 

    ふかふかのプールサイド・ベッドが快適       リゾートらしいドリンク類

 ハレクラニのビーチ                      ダイヤモンドヘッドを臨む

 プールから一旦部屋にもどります。途中の中庭では結婚式が行われていました。ハレクラニでは毎日のようにこのようなセレモニーが行われています。よいですね、ハワイの高級ホテルでの結婚式なんて。

 夕食はプールサイドにある
ハウス・ウィズアウト・ア・キー(HWAK)というカジュアル・レストランに行きました。ここでは毎晩ハワイアン演奏と元ミス・ハワイで有名なカノエ・ミラさんによるフラを観ることができます。これもまたハレクラニの名物です。

 食事をするか飲み物だけか、室内か室外かを聞かれます。店内はすでにかなり混んでいます。はじめ案内された席ではショーが見づらいのでしぶっているとすかさず他のテーブルを探してくれます。ビールの銘柄を聞いて、ローカルビールを頼んでみました。食事は可もなく不可もなくってところです。

 陽が落ちる頃フラノショーがはじまりました。写真を撮るにはちょっと遠いので近くに行って撮影してみました。ハワイの時間のようにゆったりとした動きの踊りでした。

 時差ボケも限界の頭にビールの酔いも早く、部屋に戻ったら数分で爆睡していました。

 ハレクラニはスタッフのホスピタリティーが最高である、とよく評されます。確かにそうだなと感じましたが、それは日本の一流ホテルなどとは少し異なります。それは王様に接する召使いのようなそれではありません。それは丁度、我が家に遠方から古い友人を招いたホストのような感じです。よそよそしくなく親しげ。しかしお客の様子をよく見ていて、さっと手をかす。こちらが何か要求すると「申しわけありませんがそれはできない決まりになっています」となるような場合でも、何とかその要求に近づけようと努力する。つまりマニュアル対応ではないのです。

 中庭での結婚式                      ハウス・ウィズアウト・ア・キー

 ハワイアンとフラのショー                  料理の味は可もなく不可もなく


 陽の沈む頃から始まるフラ・ショー       ハワイの時間のようにゆったりとした動きの踊り

柔らかな光に包まれた夜のベッドルーム


 


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